キンコン西野「革命のファンファーレ」はやっぱり一味違う本だった
どうも。エースです。
巷で今一番の話題と言えばキングコングの、というより西野 亮廣氏の最新刊『革命のファンファーレ』です。
正直この人のことが好きか嫌いかと言えば、あまり好きな方ではありません。いろいろ話題になったとある絵本も買ったことはありませんし、彼の手法もあまり好きではありません。
ただし、言っていることはかなり真をついています。彼の言葉を無視するわけにはいきません。
ということで読んでみました。まだ読み途中ですけどね。
なぜ、彼の本が巷で話題なのか、というより彼の発言がいつも大きくクローズアップされるのか。
彼自身はこれらを計算してやっているからに他ならないのですが、この視点が普通の視点より一段上です。
例えば、彼は絵本『えんとつ町のプペル』を全ページ無料公開しています。それについて「無料にすると本来クリエイターに払われるべき報酬がなくなってしまう」という批判があります。
しかしそれに対しては、一度「だったら例えばテレビアニメーションなんか無料で見せてるのにちゃんと商売になってるじゃん」と論破したうえで、さらに
「無料で見せても、ちゃんとあとで100人に1人でも購入してもらえるような戦略を立てて実行すればかえって儲かる」
とまで言い切ります。
このあたりはふつうの人が見えている「等価交換」に「時間軸」や「1対1でなく多人数の展開」という、1つも2つも上の次元からの物事の考え方が発揮されています。
この「上の次元の考え方」こそが価値のある考え方なのです。
ちなみに、彼の考え方は他にも興味深いところがあります。例えば、
僕らの意思決定の舵は、僕らの「脳」ではなく、「環境」が握っている。 考え方を変えたいなら、環境を変えた方が、てっとり早い。
とか、
「人が時間やお金を割いて、その場に足を運ぶ動機は、いつだって『確認作業』で、つまりネタバレしているモノにしか反応していない」
とか。
これからの新常識をインプットするうえで、革命的とまでは言いませんが、「集大成」と言っていいと思います。
共感するかどうかはわかれるところだとは思いますが、知っておく必要はあると思いますよ。