キンコン西野『革命のファンファーレ』を越える!?今年の芸人本マストバイはこれ一択
以前私のブログでも紹介しました。
で、これと双璧をなす芸人が現れました。
それは誰かというと...
かつては「武勇伝」でリズムネタを流行らせ、その後一時テレビでは見かけなくなりましたが、最近はPERFECT HUMANでまた若者に人気を博しました。
そんな彼が満を持して出版したのがその名も『天才の証明』。
版元は日経BP社ですから、もちろんちゃんとした本です。
彼がお笑いの道を志してから一度は隆盛を究め、しかしその後に下火になりながらも、そこからきちんと自分と向き合い、そして周りや流行を見極めて再度スターダムにカムバックするまでの過程を描き、そこから私たちに示唆してくれる考えの数々は、現代そして近未来においていかにして生きるべきかを提示してくれます。
いくつか引用してみます。
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時代が変われば、(中略)前の時代とは異なる視点も自然に生まれてきます。価値観は常に更新されています。
メインストリームとされる考え方があったとして、「それは1つの考え方にすぎない」との視点をもてるかどうかで、身の処し方もずいぶん変わります。 (P71)
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負ける人ほど同じところにいて動こうとしません。世界は広いのに。自分にフィットする街は必ずあります。(P80)
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その人は何が優れているのか、本人には分かりません。人は「あなたの才能は何ですか?」と聞かれると、「特別な才能はありません」とだいたい言います。(中略)自分自身の武器は、自分には見えにくい。人から見たら優れた能力なのに、自分にとっては当たり前に備わっているから気づけないのです。
その人が歩んできた道や固有の環境は、誰かと異なっていることが、すでに才能です。(P115~P116)
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彼がすごいところは2つあります。
1つは分析力。何が強みで何が弱みなのか。なぜ彼にはできて自分はできていないのか。そこを解き明かすのがうまいのです。
そしてもう1つ、それは具体的な事象から一般的な事例への展開が「よくそこからそれが導けるよなぁ」と目から鱗が落ちる点です。
みんな一人ひとり人生を生きているのに、そこから分析をして、教訓を引っ張ってこられるのは一つの能力です。
この点は西野氏とはにてるようで少し違う点です。
引用部分はもちろん具体的事例があってのものなので、そこを本できちんと読んでもらえると、より腑に落ちるはずです。
というわけで、自分を見失いそうなあなたに、そして自分が凡人でつまらない存在だなぁとおもっているあなたに是非おすすめです。